中古車を買うのにかかるお金とその維持費を理解しよう!安く抑えるコツは?

この記事は 2019年11月5日 時点での内容であり現在は状況が異なる場合があります。

車に興味がないと意識しないかもしれませんが、住宅街を見回してみたり、親だったり親戚だったりを見回してみてください。意外と車を持っている人というのはたくさんいるものです。

しかし、いざ自分がクルマを所有するという立場に立ってみると、色々とわからないことや面倒なことがたくさん出てくるものです。

その面倒な事柄の一つに「なんの用途にどれくらいお金がかかるかわからない」という問題があります。これは大きい問題です。

特に、お金が無い中で初めて車を買うときに、中古車を自分で探して買うような場合はわからないことだらけで不安が多いでしょう。

中古車を買って乗るのにかかるお金を理解しよう!

ですので、この際、中古車、中古車に限らず自動車にかかるお金にはどのようなものがあるのかを知って、理解してしまいましょう!

最低限!最初にかかるお金

まずは、とにかく「車を買う!」ということをした時にかかるお金について理解しましょう。

1.車本体の代金

これは車自体を購入するにあたって、車というものにかかるお金がこれに当たります。極端な話、このお金を払うことで、そのクルマがあなたのものになるということですね。

しかし、中古車ディーラーは車を売買した上で、その車が売れたらする点検、メンテナンス、クリーニング、登録作業などのサービスをあわせてすることで利益を出しています。

そのため、車を手にするには本体代金だけではなく、上記のようにディーラーに支払うサービス料や工賃、手数料がかかります。またそれらに加えて、税金や保険料もかかります。

これらの費用は「諸費用」と呼ばれ、「本体代金+諸費用」が最初に払う「支払総額」と呼ばれています。これさえ払えば車に乗れるので、「乗り出し価格」とも呼ばれます。

2.税金

まず、いちばん有名なのが自動車税(軽自動車なら軽自動車税)。

これは毎年4月1日の時点で登録されている(ナンバープレートがついている)自動車の所有者に対して課される税金です。車の排気量によって税金が変わるほか、古い車は税金が高くもなるので車種ごとに異なります。

そして、自動車重量税および環境性能割です。

軽自動車でも自動車でもなんでも、原付一・二種以外ならかかる税金です。2年に一回、車検の時に支払うことになります。もし購入する中古車の車検が残っていれば、購入時に支払う必要はありません。購入後最初の車検で支払うことになります。

しかし、車検切れの中古車の場合は車検を取得する必要があるため、諸費用の中に含まれてきます。

中古車の場合は年式と購入時の価格などによって税額が変わってきます。また初度登録年月によって項目名や計算方法が変わります。2019年9月以前の車については自動車重量税、2019年10月以降の車については環境性能割がそれぞれ課せられます。

あとは、消費税。本体代金に含まれて表示されていることもありますね。

3.自賠責保険料

税金とは別に行政や警察に支払うことになるお金も数種類あります。一番有名なのが、こちらは自賠責保険料ですね。

これは加入義務がある保険の保険料です。車検有効期間を完全にカバーできる日数分の保険に入る必要があり、重量税同様、車検の時に2年分支払うことになります。

購入する中古車の車検が残っている場合は基本的に払う必要はありません。しかし残っていないと、車検有効期間をカバーするために25ヶ月料金が必要になります。

4.その他の細かい費用

さらには、リサイクル預託金や陸運局への登録届け出費用印紙代などがかかります。

リサイクル預託金とは、車の所有者が変わる時に新しい所有者が前の所有者に払うお金です。最後に廃車にした人が負担することになるように設計されています。

また、車庫証明の取得希望ナンバーにもお金がかかります。車庫証明は地域差がある場合があるので確認しておきましょう。

まあ、どれも数千円~一万円代程度の額になります。

5.ディラーに払うサービス代

税金や手数料に加え、先程申し上げたように、中古車ディーラーに支払うお金もあります。

一番メジャーなのは保証工賃および手数料でしょう。

まず、保証料について。

中古車ディーラーにもよりますが、自動車にある程度の保証をつけて売っている場合が多いです。例えば、「走行に関わる部品が故障した場合は3ヶ月以内なら無償修理します」といったようなものです。その場合、ディーラー保証料金がかかります。これはディーラーごとに異なるのでよく確認しましょう。

次に、工賃および手数料について。

ディーラーが中古車を納車するまでに色々な手間がかかります。まず、様々な登録や手続きを代行してくれることによって生じる手数料。さらには納車に向けて準備するためのボディコーティングやクリーニング費用。車を買うためのディーラーがやってくれた仕事に対する手数料ですね。

また、自動車重量税や自賠責保険料などの一部を払う場合もあります。

中古車の車検が有効だった場合、自賠責保険料や自動車重量税のうち、次の車検までの期間分の相当額を請求するディーラーもあります。ディーラーごとに確認してみましょう。

実は初期費用はこれだけじゃない!

以上の最低限さえ払えば自動車を購入して乗ることはできますが、最低限乗れるというだけです。実際に現実的に自動車に乗るならば、ほかにも様々なお金がかかってくるのです。

6.現実的にかかる初期費用

駐車場がないのに車を購入することは出来ません。私は自動車を安全に保管する場所を使う権利があります!という証明である車庫証明が必要だからです。

また、任意保険に入らないで自動車に乗るというのも社会的に大変危険な状態ですから、任意保険には入ることになるでしょう。

このように、実際に自動車に乗るならかかってくるよね!という「現実的な初期費用」というものを知っておかないと、大変です。

この費用は人によりけりですので、あくまでも参考までにとどめておいてください。

例えば月極駐車場の初期費用

月極駐車場を契約する場合は月額料金がかかります。これは「維持費」としてカウントされそうですが、実は月極駐車場も初期費用がかかるのです。不動産屋の仲介手数料や敷金はもちろんのこと、車庫証明を取るためにおよそ納車の1ヶ月前から契約して、車庫として使用する権利を持っておく必要があるので、その月分の賃料もかかります。

車庫証明を取るには契約の実態が必要なので(そうでないと不動産屋が使用許諾書を発行してくれない)納車前から契約が必要です。契約後、車庫証明に1周間、そこから納車まで2~3週間かかります。

例えばドラレコや各種自動車用品

ドライブレコーダーは任意保険と一緒に絶対に揃えておきたいものです。

また、例えばディーラーによってはウォッシャー液ではなく水を入れて納車してくることがあったりします。このように、消耗品も場合によっては自分で購入が必要になります。

また、ガラコや洗車グッズ、メンテナンスグッズや内装カスタマイズ、カーカバーなど、人によっては様々なモノを買う必要が出てくるでしょう。子育て中のファミリーならチャイルドシートなんかも必須ですね。

以上がおよその初期費用です。

いろいろな項目があるし、いや~車ってカネがかかりますね!!!!

車を所有するにあたって、まずはこういった初期費用の見積もりをつけておいて、無理のない計画を立てることが大切です。

さて、初期費用について理解したところで、続いては維持費について考えていきましょう。まだまだお金かかりますよ~。

維持費

さて、いろいろと初期費用にお金がかかることがよくわかりました。しかし、いざ初期費用を払ってしまえば、意外に維持費はかからないかもしれません?

1.税金と法定費用と車検

まず、自動車税です。毎年払う必要があります。年度初めに郵送されてくる振込用紙で払いましょう。

また重量税および環境性能割は車検の時に2年分をまとめて支払うことになります。

同様に車検の時に2年分の自賠責保険料も支払うことになります。

これだけです!車検代についてはピンキリなので、後述しています。

2.駐車場と任意保険料

また、月極駐車場なら駐車場代は必ずかかってきます。これは地域によっては莫大な金額になりうるものです。同様に任意保険にも絶対に入りましょう。年額数万円~二十数万円ほどで、これも年齢や車種によって莫大な金額になりえます。

3.燃料とメンテナンス代

燃料も車種と燃費によっては大きく効いてきます。年間走行距離を見積もって、車種の「実燃費」を調べて計算しておきましょう。

また、車を乗り続けるためには、点検とメンテナンスが重要になってきます。

基本的にはオイル交換やブレーキパッド交換などの消耗品交換で十分ですが、一定の期間で点検をすると良いでしょう。

ディーラーや自動車整備店などに頼むと、そういった消耗品代のほかに工賃がかかってきます。

乗る車によって異なるので、オイルの交換頻度や燃費、年間走行距離、みんカラの整備手帳などのWeb情報を参考にしたり、ディーラーの人に質問して、メンテナンスのスパンや費用のイメージを掴んでおきましょう。

ぶっちゃけこれだけ

実は維持費はもっとかかるよ!と言いたいところなんですが、大抵の費用は「メンテナンス代」に含まれてきます。各消耗品交換や修理・改造、点検交換などばかりです。こればかりは車種によるので、Webで「車種名 維持費」などで検索したり質問サイトで聞いてみるしかないです。

※車検代ってなに?

世の中のディーラーやショップなどのサービスには「車検代行」というものがありますね。そして、それには数万円~十数万円かかる場合もあります。では、この車検代とはなんなのでしょうか?

車検代とは

この車検代とは、つまり自賠責保険料、重量税、印紙代など法定費用を支払い代行してくれることに加え、点検費用、オイル等消耗品交換費用、それに伴う工賃、車検の間の代車費用、などいろいろなものが含まれている費用です。

車検を代行ではなく自分で行う「ユーザー車検」をするつもりなら、この車検代は大きく浮かせることが出来ます。

しかし、ユーザー車検ではプロの目の点検を受けられないという問題もあります。とりわけ中古車の場合は、様々な部品の交換などを勧められる場合もあるので、一度しっかりしたショップ等で点検してもらうのもアリですね。

実際いくらかかるのよ

例えば、2013年式、2000cc、1.5トン以上の3ナンバー普通車であるトヨタ86の中古で購入した場合の例を見てみましょう。

初期費用

  • 本体代:\1,000,000
  • 月割自動車税:\16,400
  • 自動車重量税:\24,600
  • 自賠責保険料:\26,680
  • リサイクル預託金:\10,180
  • 登録費用と印紙代:\4,980+\200
  • 各種手続き代行手数料:\129,000
  • 整備費用:\21,600
  • 保証:\37,800
  • 希望ナンバー:\11,000
  • 駐車場初期費用:\45,500
  • 自分で買った消耗品やドラレコなど:~/80,000

なんだかんだで150万円弱かかっています。乗り出し価格は130万円弱でしたが、駐車場初期費用や自分で買った装備などを合わせると大きな負担になります。

維持費用

  • 自動車税:39,500円/年
  • 自動車重量税:12,300円/年
  • 自賠責費用 12,915円/年
  • 燃料代:80,000円ほど/年
  • 駐車場:200,000円ほど/年
  • 保険料:100,000円ほど/年
  • 車検印紙とテスター屋代:10,000円/年
  • メンテナンス代:20,000~円/年

あくまで目安で、保険料やテスター代やメンテ代などは大雑把ですが、40万円前後であることがわかります。しかし、消耗品のブレーキパッドやタイヤを交換するはめになったり、タイミングベルトやエアクリや、いろいろな部品を交換することになる場合、メンテナンス代がかんたんに膨れ上がります。

テスター屋とは、車検場と同じ検査設備を有していて、「車検に通るかどうかの事前チェック」や「車検向けのかんたんな調整」をしてくれる専門の業者です。ユーザー車検のお供みたいなサービス。

しかし、保険料をおさえて、安い駐車場を見つけるなどすれば、年30万円以下も夢じゃない気がしてきますね。

車にかかるお金をイメージできたでしょうか

車を購入所有する上でかかるお金を大雑把にでもイメージすることができれば幸いです。

安く抑えるコツは?

内訳にどのようなものがあるかわかれば、自然と安く抑える方法もわかったでしょうか。車にかかるお金を安く済ませるためには、節約できるお金と出来ないお金があります。そのためやはり

  • 安くて状態のいい車を選び本体代金を抑える!!
  • 知り合いの駐車場を借りたり、駐車場検索サイトを駆使して駐車場代を抑える!!
  • 任意保険は見積もりを出しまくってとにかく安くする!!※事故対応の評判などもちゃんと気にして選んだほうがいいですが…
  • 車検は自分でやる!!
  • 消耗品はAmazonなどで安く買い、かんたんなメンテナンスを自分でやる!!

などが大切になってくると考えています。

中古車を買う時、右も左もわからず大変だと思いますが頑張ってくださいね。

こちらの記事も参考にしてください:初心者必見!僕が中古車を購入する時に最低限確認したチェック項目

参考

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