1万円で作るホームシアターはいかがなものか?一人暮らしでも明日から毎日映画館。
この記事は 2018年5月6日 時点での内容であり現在は状況が異なる場合があります。
ホームシアターと聞くとピンとくるかもしれませんが、毎日自宅が映画館と聞いてもピンと来ないでしょう。
それだけ「知った気になっているけど、それがある日常を知らない」ということです。
もくじ
没入感あるホームシアターはすぐ作れる
ホームシアターと言ってもその条件は人によりけりです。
5.1chサラウンド、4Kプロジェクター、ブルーレイプレイヤー、などなど。お金をかけようと思えばいくらでもかけられるんですよ。
しかし、「凄まじい没入感」がほしければ、1万円で手に入れられます。
1万円で何が出来る?
RetroHexaの考える、ホームシアターにかけるお金と得られる楽しさの相関図は以下のようなものです。
この1万円は何かと言うと、激安プロジェクターとDVD再生ソフトを買う代金です。
たかが激安プロジェクタ。
何の役に立つのか
私は65インチの大画面テレビに5.1chサラウンドスピーカーでブルーレイ映像を見たことがあります。それはそれはすごいですよ。音も映像も綺麗だし。
しかし、私は、たった1万円で買ったプロジェクターで、ただの部屋の白い壁に投影して、自前のノーパソとワイヤレスヘッドホンで映像を見たこともあります。
正直こっちの方が楽しかった。なぜでしょうか。
まず、恐らく多くの人がホームシアターや映画館に求めるのは没入感でしょう。映画館で感じるのも没入感でしょう。
8割没入感、1割音質、1割画質。だいたいがそれくらいだと思います。
もし映画を見ている最中ですっごくいいシーンなのに、床が、天上が、壁が、観葉植物が、風になびく庭の木が、目に入ったら一気に興ざめです。最悪です。
そういった事故が無いのが映画館です。だから、没入感が半端ない。上映が始まればほとんどの光るものは消え、スクリーンに映る世界とそれを覗き込んでいるあなただけ。
そして、映画館と同様に、映画の楽しさの8割を占める没入感を再現できるのが、「暗い部屋」と「プロジェクター」なのです。
激安プロジェクターが一台あるだけで、本当に凄まじい没入感を得ることができ、映画に集中でき、映画を見るのがより一層楽しくなります。本当に。
これは体感していただかないと分からないかもしれません。ほとんど映画館です。
RetroHexa式激安ホームシアターシステムの値段
- 激安プロジェクター:8000円
- 白い壁:0円
- 暗い部屋:0円
- 自前のノーパソ:0円
- WindowsDVDプレイヤー:1750円
- 自前のイヤホンヘッドホン:0円
このシステムの画質と音質
まず先程も申し上げたように没入感と楽しさは映画館とほぼ同等です。最高。
画質に関してですが、僕は8000円でAliExpressで買ったプロジェクターを使っており、画質は1980×1080のフルHDです。大きさは120インチくらいに投影しています。
この画素の密度でパソコンなどを操作すると、そりゃ使えたものじゃないです。小さな文字は見にくいし、そもそもそういう用途のものではない。
しかし、映画の映像や字幕を見る分には全く問題ない。全く気にならない。本当に気にならないです。
綺麗なプロジェクターを使えば「綺麗~♡」となるのでしょう。しかし、普通のプロジェクターを使って「汚ぇ~?」とはなりません。
音質について。たしかに5.1chだと後ろからヘリが飛んでくる音とか右から燃えている自動車が走ってくる音とかが聞こえます。しかし、別にそれだけです。視覚的な没入感に比べるとその効果はあまり大した事ないです。
実際僕は既に上記の構成で10本以上映画を見てみましたが、5.1ch環境と大差がないし、イヤホンの方が空調や生活音が聞こえなくなり没入感がむしろ強いです。
一人暮らしのホームシアター
地元をはなれ東京のワンルームマンションで一人暮らしという人はとても多いです。そして、リノベーション物件とかでも無い限り、その壁は広く白いでしょう。
あるじゃないですか、どデカいスクリーンが。
一人暮らしにも最高
先ほど紹介した構成は一人暮らしでのホームシアターにも最高です。参入障壁が非常に低い上に最高に楽しい映画体験ができるようになります。
かかる費用が非常に安いというのは大前提。お財布に優しい。
先ほども書きましたが、すでにスクリーンとなるデカい白い壁があるでしょう。
また、きっと一人暮らしの人の多くはDVDドライブがついている15インチくらいのノートパソコンを使っているでしょう。
それに「WindowsDVDプレイヤー」をインストールしてしまえばもうDVD再生機の出来上がりなんです。※ほかにもDVDが再生できるソフトなら何でも良いです。タダでも。
これらに加え、イヤホンだから好きなだけデカい音量で映画が見れます。低音に特化した無線ヘッドホンなんかを使った日には楽しさで死ぬでしょう。僕は死にましたよ。
立川シネマシティという映画館は、「どデカい音を出す」という究極的に単純なアイデアで話題をかっさらいました。それが、ヘッドホンなら当然あなたも自宅でできるのです。
DVDプレイヤーすら不要かもしれない。
Amazonプライム会員の特典であるプライムビデオや、ネットフリックスを利用する場合はDVDプレイヤーすら不要です。DVD再生ソフトすら不要。驚くべき手軽さです。
導入までの流れと注意
まず、お持ちのパソコンにDVDが入るトレイがあるかを確認して下さい。多分付いていると思います。
なければアマゾンで千円台で買えます。僕は信頼のおけるブランドとしてBuffaloのものを買いました。電源補助ケーブルとかが付いてます。しかしこれは好みでいいでしょう。
次に、お持ちのパソコンにHDMI出力があるかを確認して下さい。HDMIケーブルも、標準、mini、microに合わせて用意しましょう。
※プロジェクターに標準サイズのHDMIケーブルが付属してる場合もあります。よく確認しましょう。
プロジェクターは各自好みの安いものを買っていただいて結構です。HDMI入力に対応しているか、画質はフルHDかHDか、明るさ、そのほか機能など色々あります。
しかし、下記「注意」にもありますように、画面サイズが調整できないものなどもあります。よく調べた上で買いましょう。
僕はこれと同じものを中国の通販から直接買いました。
以上が確認できたら、恐らく大丈夫なので、WindowsDVDプレイヤーなどのDVD再生ソフトをインストールし、プロジェクターとつなぎましょう。
WindowsDVDプレイヤーなら、Windows10ならば「ストア」から検索して購入することが出来ます。
Windowsの設定から、ディスプレイをミラーリングして投影しましょう。あとは再生するだけです。
注意
ソフトの互換性やハードウェアの互換性はご自身でよく確認して下さい。壊れてもないのに動かなかった、なんて事になったら最悪です。まあ基本大丈夫でしょうが。
また、僕が買ったプロジェクターでは画面サイズの調整が出来ませんでした。ピントをあわせることや、傾斜を治すチルト調整はできたのですが。
つまりプロジェクターによっては置く場所で画面のサイズが決まるということです。
買うプロジェクターがどういうものか、ちゃんと購入者のレビューなども含めて確認しましょう。
激安なだけにそういうところはきっちり確認すべきです。
最高の映画ライフ?
プロジェクターのセットアップやソフトのセットアップが終わり、ルンルン気分で金曜夜のツタヤで映画をレンタルし、帰りに注文しておいたピザとコカ・コーラを並べ、ヘッドホンをし、20世紀フォックスのファンファーレを初めて暗い部屋で見ながらポップコーンを食べているあなたはこう思うでしょう。
「ワクワクする!!!!!!!!」
そして、見終わったあなたはどんなクソ映画でもこう思うでしょう。
「超楽しかった!超面白かった!!!!」
ようこそ、没入感の世界へ。