図解!初心者でもできる、アンダーネオンの取り付けと配線の方法などの流れ

この記事は 2020年4月28日 時点での内容であり現在は状況が異なる場合があります。

この記事では、今まで、比較的簡単な部類の電装系DIYをしてきた僕が、電装系部品の取り付けやDIYに必要だと思う前提知識を紹介して行きます。

(経験と言っても、ウーファー取り付けや基本的な配線加工、ナビ交換、アンダーネオン取り付けくらいしかありませんが…)

今回は、これからアンダーネオンの取り付けを行おうと考えている人の力になればと思います。

※取り付けは86およびBRZを中心に話しますが、どの車でもやることは基本的に同じなので、参考にしてください。また、無責任で申し訳ありませんが、この記事を参考になにか作業を行われる場合はご自身の責任のもとでお願いします。

アンダーネオン

金曜夜に首都高の辰巳第一とか箱崎とかに行ったりすると、色々なジャンルの派手派手な改造車が集まっていますよね。それらの中でも、車体の下部分がぼんやり光っている、「アンダーネオン」または「アンダーグロー」を装着した車もいるとおもいます。

キレイに車体の縁に沿ってネオンが設置してある車は、見事に車のシルエットが浮かび上がっていて、とてもかっこいいです。車高が低かったりするとめちゃくちゃかっこいいですよね!路面が濡れているともっっとかっこいいです。

photo credit: do_productions BLUWFL via photopin (license)

アンダーネオンをDIYで取り付けよう

アンダーネオンをショップに取り付け依頼すると、完成度にこだわるならば、おそらく部品と加工品と工賃で10万円ほどになってしまうのではないでしょうか?

しかし、アンダーネオンの取り付けは、今まで僕が紹介した電装品取り付けの知識と、パンタジャッキと電動ドリル電工ペンチがあれば基本的にDIYで簡単にできちゃいます!

簡単に、は言い過ぎかな?それはこの記事を読んで判断してみてください!

電装品取り付けの知識や基本を紹介する記事はこちら↓

実際に86/BRZへのカンペキなアンダーネオンの施工経験がある僕の構想と計画と施工の流れを紹介させていただきます。ビシキマなアンダーネオンを取り付けたいと思っているあなたの参考になれば幸いです!

構想:格好いいアンダーネオンとは

まず、なにはともあれ完成予想図を思い描きましょう。

メンテナンス性の確保

今後クルマいじりをしていくにあたって、バンパーを外したり、ジャッキにかけたりといろいろ作業をすることになります。そのときにアンダーネオンがじゃまになって「バンパーを外すのに一手間かかる」とか「ジャッキにかけるのにネオンテープがじゃまになる」みたいな問題は発生してはなりません。

また、アンダーネオン自体も故障したときに簡単に治すことができる方が良いですよね。取り外しや各部品へのアクセスの良さは大切です。

耐久性の確保

また、雨に濡れて故障して動かない、なんてことは避けたいです。また、僕の車は車高短なので、お腹を擦ったときにLEDテープを切断してしまう、なんてことも絶対に避けたいですね。

車検対応したい

LEDテープを取り外しするのはちょっと面倒くさそうですね。できれば、車検対応にしたいところです。アンダーネオンはその他灯火類に分類されるので、光源が見えないように装着します。(まあ、光源が見えちゃうのは残念なので車検関係なく光源は隠しますけどね!)

詳しい法規はこちらのMotorzさんの記事が参考になります。

車検的にはOK!?車体下がピカピカ光るネオンカスタムは正しく装着しないと違法です! – Motorz

見た目と機能性にこだわる!

車は何も夜だけ走るものではありません。アンダーネオンの配線やテープが外から見えてしまったりしては、残念すぎて自分は耐えられません。ですから、点灯しないときはアンダーネオンがついていることがわからない見た目にしたいですね。

また、とにかくアンダーネオンの光り方にはこだわれ!

アンダーネオンをフロントだけにつけていたり、サイドスカートが1.7メートルくらいあるのに1メートルくらいしか光っていなかったりする光り方ってありますよね。あれは個人的には頂けないと考えています。(あくまで個人の見解であり、オレの車につけるなら嫌だなぁ、という意味ですからね!)

また、せっかくなら高機能なLEDテープとコントローラーを用いて、いろいろな色に光らせることができるようにしたいですよね!あとグリル。

  • 光源は見えないように
  • ボディのシルエットのフチに沿って、
  • 端から端までキッチリと光る
  • 高機能なLEDテープを用いて、
  • ON/OFFはもちろん、
  • 色の変更や明るさの調節もできるようにしたい!
  • 忘れていたが、グリルの中も光らせたい

以上が「(僕の考える)かっこいいアンダーネオン」には譲れないポイントになると思います。

さて、ある程度求める条件が決まったら、どういう方法で、どういうレイアウトで、どういう製品を使ってやるのかを考えましょう。

計画:配線とかを考えよう

使うLEDはイルミスタが圧倒的におすすめ

イルミスタは埼玉県の電装系の有名ショップで、部品の通販もしてくれています。検品などの信頼性が高いので僕はLEDテープ関連の電装品はここで買いました。ただでさえ取り付けがめんどくさいのに、すぐ壊れて交換なんてしたくないですからね!!

イルミスタ – 全商品

イルミスタでLEDテープを買うことを前提として、はんだ付け等の加工はしたくないことを考えると、おそらく全員イルミスタの「RGB 60LED/1m 防水テープLED アノードCOM [8120]」を連結させて取り付けることになると思います。

拡張性も保守性も確保!

このテープはアノードCOMという規格に従っています。なので、これを使えば、配線も分岐も全てアノードCOM(コモン)と呼ばれる共通規格で統一されたコントローラーや延長ケーブルを用いて行うことが出来ます!つまり、イルミスタでアノードCOMのテープなどを買えば、いくらでもLEDを増やせるのだ。

室内の足元にLEDを、アンダーネオン連動で付けたい、とか、タイヤハウスにもLEDを増設したい、とか、そういう対応もできます。

しかも全部イルミスタで揃えられるので、おすすめ。イルミスタからお金もらってるわけじゃなくて、実際に僕は全部そこで揃えたので、そうするのが丸いよという話ですね。

LEDテープの配置を考える

さーて、使うLEDテープが決まったところで

まず、バンパーのフチ、グリル、サイドのフチの長さをざっくり測定して、どれくらいの長さのLEDが必要となるのかを確認しておきたいですね。

ってことで、86BRZの場合はLEDテープは恐らく以下の通りに必要になることがわかりました。

  • フロントバンパー下:1mテープを2本
  • サイドステップ下:1mテープを2本×両方
  • リアバンパー内:1mテープを1本で足りるかな?
  • グリル内:1mテープを1本

の、合計8本です。

固定方法を考えよう!

LEDテープが脱落しないようにしっかり固定する必要があります。これは車種によって結構違いがあると思うので、一概には言えません。

まず、両面テープなどの貧弱な固定方法ではいけません。アンダーネオンは雨に濡れますし振動しますし汚れているので、テープなんかだと信頼性が低すぎてそのまま運転できたもんじゃありません。

ホームセンターの建具などのコーナーにある金属製の細長いステーなどにアルミテープをタイラップで固定し、そのステーに穴を開けてボルトなどで車のアンダーパネルやフレームに物理的にがっちり固定してしまうのが一番堅実だと思います。

僕は、フロントもサイドも、樹脂製のアンダーパネルがあります。なので、それらに穴を開けて、ものすごい数の「タイラップ付き樹脂製リベット」で固定し、グルーガンでベチョベチョに固定しました。ホームセンター行くのがめんどくさかっただけなんですが、次は金属ステーで固定しようと思います。

とにかく、テープとかしょぼい耐候性の無いものではなく、ボルトとかタイラップとか、もうすこしちゃんとしたもので固定しましょうという話です。プラスチックリベット+グルーガンも本当はやめたほうがいいのかな…?

配置から必要部品を考えよう

イルミスタのアノードCOMのLED関連の部品を調べると、以下があります。

僕はこれらだけで間に合いました。

では、コントローラー付近の配線を考えよう!

以上の必要部品から配線を検討します。まず、12V電源を取得してから、コントローラーの信号を増幅するまでの配線です。

コントローラーから出た信号を2系統に分岐させてそれぞれ別の増幅器で増幅させてからLEDテープに接続させています。

※僕は増幅器の定格がLED5本までだと勘違いしているのでこの構成にしているのですが、おそらく定格144Wっぽいので、一台分に8本のテープを用いるとしても増幅器は一つで足りると思います。

コントローラー用の12V入力のDCケーブルは付属してきますので、配線は適宜ギボシやクワ型に加工してバッ直ACC連動のリレーに接続します。リレーにはバッテリーとの間にヒューズを挟んでおきます。

LEDはヒューズが8本なら15Aで十分(14.4W×8本÷12V≒10A)そうですが、僕は馬鹿なので30Aにしておきました。

イラストに描き忘れていますが、増幅器もDCケーブルが必要ですので別途購入して同様にリレーにつなぎます。僕は3つのDCケーブルをまとめて一つのギボシにかしめちゃいました。

バッ直ACCリレーとかギボシとかクワ型とかかしめるとかヒューズとかが何かわからない人は、以下の記事を読んでカンペキに理解しておきましょう。

LEDテープ系統1の配線を考えよう

図は86BRZ向けですが、恐らく他車種でも参考になるのでよろしくどうぞ。

本当は増幅器が一つで十分なので、系統を分ける必要はありませんでした。しかし、僕は分けて配線しちゃったので、僕がやったとおりにとりあえずこの記事では紹介しておきます。

こんなイメージで計画しました。車内にあるコントローラーや増幅器から、バッテリー周辺のグロメットを通してエンジンルーム内に4pin延長ケーブルを引っ張ってきます。4pin分岐ケーブルで、フロントグリルと左サイド・リアに配線を伸ばします。

系統2の配線はこう

続いて系統2も紹介します。

仮に増幅器を1つにしたとしても、ネオンの配置と配線は私の紹介する方法がベストじゃないかと思うので、参考にしてください。

こんなイメージですかね。

このように、車のボディを見て適当に長さを測りながら、とりあえずざっと配線のイメージをしておいて、あとは現物が届いたら現物合わせで考えていけばいいんです。

配線の基本

この図は86/BRZがモデルになっていますが、配線の基本はどの車でも変わりません。

恐らく、助手席側か運転席側に、エンジンルームと室内を繋げるグロメットがあるとおもうので、そこをバッ直ケーブルと4pin延長ケーブルが通ります。

室内の内装やグローブボックス裏に、なんとかしてリレーやコントローラーや増幅器をまとめて配線して隠し、リモコン受光部だけ引っ張り出してリモコンが機能するようにします。

エンジンルーム内に引っ張ってきた4pinは、「フロント+右サイド用」と「左サイド+リア(+フロントグリル)」などの系統に分岐させ、うまいこと配線します。

フロントとフロントグリルを別系統にすることで、配線を一筆書きできるようにしたり、サイドを左右別系統に分けてリアに繋げることで、リアフェンダーを外すのは片輪だけで済むようにしています。

必要なものを買っていく

電工ペンチや電動ドリル、パンタジャッキなどに加えて、配線関係では色々購入しました。今までの計画をもとに必要なものをリストアップしていきましょう。キットがあるわけでもなくゼロから作るので、色々必要になりますね!

まず必要になる工具。

  • 電工ペンチ
    配線加工には必須です。くわしくはこの記事を読みなさい。
  • 電動ドリル
    アンダーパネルや鉄板に穴を開けるのに必要になります。
  • 配線ガイド
    グロメットに配線を通したりフェンダー内で配線を通すのにこれがあると死ぬほど楽になります。電装系を今後やるなら買わない理由がない。
  • ジャッキ
    リアフェンダーを外すために必要。片輪なのでパンタジャッキで十分。一番自動車整備っぽい絵になる工程ですね。
  • クロスレンチやトルクレンチ
    ホイールを取り外したりするとき必要ですね。
  • 輪止め
    ジャッキアップするなら念のために必要になります。リアを上げるので車によっては必要ですね。
  • グルーガーン
    ガーンです。笑。僕は必要でしたが普通は必要ないでしょう。

最低限こんなところでしょう。

次に、配線関係で必要なものです。

  • 4極リレー
    ACC連動で電源ON/OFFします。
  • ケーブル
    今回はACC用の0.5sqとバッ直用の2sqを用意しました。どうせなのでアースもバッ直しちゃいました。
  • ヒューズホルダー
    バッテリーとリレーの間に念のために装備しておきます。僕は片方をスプライス端子でバッ直ケーブルと結線し、もう片方をギボシにしてリレーにつなげちゃいました。
  • ヒューズ
    僕は今回は余裕を持って30Aにしちゃいましたが、15Aなら十分です。そもそも30Aだとケーブルの定格超えてるし…
  • ビニールテープ
    4pinの接続を固定するために、ある程度防水性のありそうなテープを用意します。
  • ギボシ端子、スプライス端子など結線端子
    LED自体は4pinの接続だけで出来てしまいますが、コントローラー周辺やリレー周辺の配線では結線作業が必要になりますね。
  • イルミスタの商品
    コントローラー、増幅器、延長ケーブル、DCケーブル、分岐ケーブル、そしてLEDテープを買いました。

あと、その他的なものでは

  • 金属ステー
  • タイラップリベット
  • ボルト

あたりでしょう。

恐らくこんなとこでしょうか。あくまで最低限ですよ!車種や施工方法によって他に必要なものがあるのかどうかよく考えてから、よーくシミュレーションしてからモノを用意しましょうね。作業中に足りない/無いってなったときはめちゃくちゃ萎えるので。

十分なシミュレーションが一番大事です。

いよいよ施工していこう

あとは施工するだけです。必要になってくる、グロメットの位置やリアインナーフェンダーの取り外し方などは車種によって異なるので、ググって調べてください。

面倒なので施工手順なんかは書きませんが、構想計画したとおりに施工すれば大丈夫です。

頑張って!わからないことがあればTwitterに聞いてください。

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