初心者やペーパーが首都高を走るためにすべきこと

この記事は 2019年10月28日 時点での内容であり現在は状況が異なる場合があります。

大体の人間が免許を取るのは大学に入って最初の夏休みで迎える免許合宿でしょう。夏の間に免許を取ることができず、惰性でズルズルと助手席卒業をできない人もいますが、多くは少なくとも在学中ですね。

さて、このように、免許合宿で免許を取ることになってしまったがために、片側一車線の国道しかないド田舎で免許を取ってしまった大学生たち。彼らは、初めて借りるトヨタレンタカーで初めて東京でハンドルを握り、複雑怪奇な東京の道路を前に深い絶望と後悔をします。ド田舎とはワケが違うじゃねぇか、と。

そんな交通過密メガロポリス東京において、特に一番厄介であるといえるのが首都高速道路、いわゆる首都高です。

photo credit: Zengame GFX02936 via photopin (license)

首都高を走れるようになるために

今から説明するポイントを抑えることができれば、おそらく大抵の人は首都高を難なく走ることが出来るようになっているはずです。

この3点は、あくまで、かつて若葉マークを貼り付けて免許を取り立てだった僕が、首都高をある程度落ち着いて走ることが出来るようになるために行っていたことです。そのため、これさえやれば大丈夫!というわけではないことは、ご了承ください。
また、ぶっちゃけほとんどの人は首都高なんて慣れてくると思います。しかし、より早く慣れるために意識しておいたほうがいいこと、として紹介させていただいています。

まず、首都高が怖い理由と克服方法

さて、何度も述べたように多くの初心者やペーパードライバーが一番怖がるのが首都高です。

ぶっちゃけ一般道では運転に不慣れな人でもなんとかなる場合が多いです。しかし、一般道とは違い、首都高は別格みたいな扱い方をされています。では、首都高はなぜそこまで恐れられるのでしょうか?

原因は閉鎖感とアンストッパブル感!

僕は首都高がとりわけ恐れられている理由の一つに、この閉鎖感とアンストッパブルな感じが挙げられると思います。

東京には交通量も通行帯の数も多い道路や交差点はたくさんあります。しかし、先程も申し上げたように、一般道ならば通行方法を間違えたり現在地がわからなくなったりしたら、一旦ハザードランプを炊きながら停車してナビやマップを確認すれば大抵の場合なんとかなるでしょう。

しかし、最低速度の定められている都市高速道路の一つ、首都高ではそうはいきません。

道を間違えてもUターンなんて不可能だし、通行帯は大抵2つしかないし、信号で停車している隙にマップを確認したりできないし、分岐を間違えるとぜんっぜん知らないところに連れて行かれるし、そもそも分岐が右側にあるし、右から合流しなきゃならないし。

道を間違えるととんでもないところに連れて行かれるから、瞬時に判断して適切に通行しなくちゃならない状況であるにもかかわらず、運転に慣れていない人にとってはそれがほぼ不可能なほど複雑な道路がたくさんある、というのが首都高が恐れられる大きな原因の一つであるのです。

逃げ場がないし停まることもできない恐怖はよくわかります。私も最初は脇汗びょーびょーで走っていました。

解決方法1.道を間違えても大丈夫と思う

しかし、この恐怖感の原因がわかった今、その解決方法はとてもかんたんです。

まず、道を間違えてはならない、という強迫観念はどうしようもないものです。ですから、まずは「間違えても一旦高速を降りればいいし、死ぬわけじゃないからいいや!」というクソ能天気なマインドを持ちましょう。

解決方法2.マップを把握しとく

さらに、マインドだけでは一生たどり着くことができないので、首都高の大まかなマップを見て形や道路番号を把握しておきましょう。「だいたい銀座はこのあたりだな!」「有明があっちってことは、有明に近いあそこに行きたいならあっちだな!」みたいなことが、ぼや~っと把握できるようになれば、かなり助かります。

大前提として、ちゃんとしたナビを使って走るということがあります。しかし、ナビを使ったうえで、ある程度の土地勘や知識があれば、より走りやすくなります。是非おおまかなマップは把握しておくべきです。

解決方法3.事前にストリートビューしておく

首都高のジャンクションは、別に全部が全部複雑になっているわけではありません。だから、複雑なジャンクションだけ調べて、事前にストリートビューで見ておくと、今後それらを通るときにめちゃくちゃ楽に走れます。

また、たとえ初めて通る道でも、高速道路の案内標識を見て、適切にジャンクションを通行する能力というのは、運転をする上では大切です。しかし、それができないからといって、首都高を走ってはいけないなんてことはありません。

移動に首都高を使うとなれば、目的地やルートはおよそ決まるとおもいます。そうなれば、通るジャンクションもわかっていますよね。だから、Googleストリートビューで一回ジャンクションを探検しておきましょう。一回通ったことがあれば、あ~ここ右ね!とわかります。

慣れないうちはナビを使って走りましょう。ですが、最初のうちはナビを見る余裕すら無いかもしれません。そんな時、ストリートビューで見たことがあれば、とても走りやすいですよ!

ジャンクション(JCT):主に、高速道路と高速道路がつながる点をいう。
インターチェンジ(IC):主に、高速道路と一般道がつながる点をいう。 

これらができれば大抵は大丈夫!

これら3つの解決方法を実践しておけば、ぶっちゃけ首都高なんてすぐ走れるようになります。車線変更や合流が問題なくできれば、あとはマップさえ頭に入ればナビなしで走ることだって余裕です。

首都高マップを把握しよう

そうと分かればこれらの解決方法を実践して行きましょう。まずは敵を知ることですね。

首都高は埼玉から神奈川まで広がる高速道路網を形成していますが、ここでは、主に「東京の首都高」というカテゴリに属すと僕が考える、1~11号線とC1,2とB,Y,KKを取り上げます。

まずは、大雑把にその構造を把握しましょう。東京の首都高は環状線と放射線とその他に分ける事ができます。さらに、案内標識で見かけた見慣れない地名もおよそ把握しておくといいでしょう。

環状線

東京の首都高のおもな環状線は2つしかありません。C1と表記される都心環状線、C2と表記される中央環状線の2つです。

他にも、C3東京外郭環状道路やC4首都圏中央連絡自動車道などもあります。都心からはそれなりに離れるのでここでは省きます。興味が有る方は調べてみてください!

2つの環状線のうち、小さい方がC1、都心環状線です。銀座や芝公園、日本橋などの範囲に収まりますが、途切れない環状なので延々と走り続けることができます。とても混みますが、練習にはもってこいですね。

それに対して羽田空港あたり〜新宿〜王子〜荒川沿いにわたるC2中央環状線は、C1に比べてかなり大きめの環状線です。あとに出てくる1号線や7号線との交差地点はジャンクションになっておらず乗り換えができないため注意ですね。また、羽田空港あたり〜池袋あたりまで、ずっと山手トンネルと呼ばれる地下トンネルであるところが特徴的です。あの山手通りの地下にあるんですよ〜。

放射線

環状線と放射線が組み合わさることで、蜘蛛の巣のような構造で移動の便を確保している首都高速道路、どちらも欠かすことはできません。その放射線についても見てみましょう。

これらは番号に分かれており、今の所8号線のみ永久欠番になっていて、実際は8を除く1〜11号線の計10本があります。また、各線には地名に基づいて名前があるのでそれも適当に聞き流しておきましょう。

本来は時計回りに1号線から2,3と数えていくのですが、1号線は首都高速の中でも一番最初にできた部分です。そのため、ちょっとC1と平行して2部分に分かれてしまっています。北側が「1号上野線」南側が「1号羽田線」です。どちらも1号線ですが、真逆ですので気をつけてくださいね。しかし、環状線も含めてマップを把握しておけば間違えることはありません!

2号線は目黒線とも呼ばれていて、国道1号線に沿う形で終わっています。目黒線からはC2に乗れないところが注意ですね、繋がっていません。

3,4号線はそれぞれ渋谷線、新宿線と呼ばれています。それぞれ大橋JCT、西新宿JCTでC2と接続しています。また、それぞれそのまま東名高速道路、中央自動車道に名前を変えて続いています。

5号線は池袋線とも呼ばれており、そのまま走っているといわゆる埼玉の首都高であるS1に名前を変えて続いていきます。C2と一部が並行して共有しているように見えますが、これは車線変更をして乗り換えをするジャンクションになっており、熊野町JCTというれっきとしたジャンクションです。左に車線変更する車と右に車線変更する車が入り乱れるので初心者は死ぬほど怖いかもしれませんが、早めにウインカーを出す、周りのウインカーを出している車に気をつける、いつものように車線変更をする、を徹底すれば大丈夫です。

6号線は向島線、三郷線と2つの名前を持ち、一部をC2と共有しています。これは5号線のように厄介なジャンクションになっているわけではなく、ほんとうの意味で共有されている部分ですので安心してください。C2と交わるまでが向島線、以降が三郷栓という名前になっていて、その先は常磐自動車道に名前を変えて続いていきます。

7号は小松川線と呼ばれ、千葉方面に伸びています。これはC1から伸びているのではなく、6号線の根本から枝分かれしています。C2とは交わっているだけで接続はしていないのが注意ですね。以降は京葉道路に名前を変えて続いています。

8号線は実際には存在するのですが、東京駅周辺のC1と後述するKK線を接続するとても短い区間のみとなっています。そのため、混乱をさけるために高速道路上で8の表記をみかけることはないでしょう。

9号線はとても短い路線です。同様に6号線から枝分かれしていて、その接続点の箱崎JCTはフォトスポットとしてとても有名ですね。その先はすぐ湾岸線に接続(後述するB線です)しています。

10号線はC1には接続しておらず湾岸線に接続している、とても短い路線です。本当は接続計画や工事予定地もあるのですが、なかなか進まないようです。

11号線は1号羽田線(南側の方)と湾岸線を接続する短い路線です。かの有名なレインボーブリッジを通ります。

その他の路線

環状と放射の組み合わせでは地形的に補いきれない点を補ったり、利便性を向上するために、別の路線も存在します。

Bと表記される湾岸線は、横須賀のあたりから千葉のあたりまで東京湾岸沿いを延々と結ぶ大きな道路です。自動車漫画「湾岸ミッドナイト」の舞台にもなるほど、片側3車線で広く景色も良い道路ですね。

KK線とは、東京駅〜新橋駅あたりの区間で、コの字型をしている道路です。C1にくっついている道路ですね。C1から乗ることができますが、すぐにC1に戻ってきます。正しくは東京高速道路という名前で、じつは管理会社が首都高速道路株式会社ではなく東京高速道路株式会社となっています。かつて公団だった首都高に対して東京高速道路は株式会社だったため、KKと呼ばれるようになったらしいです。

Yこと八重洲線は、おもに八重洲トンネルというトンネルからなります。C1の右上部分からKK線にショートカットできるようになっており、C1の右上の死ぬような混雑を回避できます。また、東京駅の裏口が八重洲トンネルの側道にあったりもします。そのため送迎にも便利ですね、高速を降りずに客を乗り降りさせることができるのです。

いろいろな地名も理解しておこう

高速道路にある緑色の案内標識というのは、「三郷」「銀座」「王子」「高井戸」みたいに、電車を使って生活している人にはあまり馴染みのない地名を使って案内がなされています。

そのため、これらの名前と位置関係をおおざっぱに把握しておくことも、かなり土地勘、ならぬ道路勘を養うことができます。

案内標識やラジオの道路交通情報で聞き慣れない名前を聞いたら調べてみたりするといいですよ。

また、横浜や東京、渋谷や町田など、それぞれがどういう位置関係にあるのかというのも意外に理解していないものです。例えば、品川がどこにあるか、頭の中に描けますか?

一度、東京とその周辺の位置関係を改めて把握しておくととても便利ですよ。また、その位置関係を意識しながら電車に乗ったり生活したりしていると、自然と体で覚えることもできます。

これらを覚えておけばまあ大丈夫

首都高を使ってどこかへでかけたいと思った場合、まずはカーナビやGoogleMAPでルートを検索しましょう。その途中で首都高を通る必要がある場合、「どの入口から乗って」「何線と何線を乗り継いで」「どの出口から出る」というのを把握するのです。あとはナビに従って走りながら、このマップの形を頭の中で想像してください。

そうすれば、マップ上の位置と実際の道路や景色をどんどん覚えていくことができます。首都高は広いので、すぐに把握していくのは大変ですが、「C1なら目つぶっても走れるよ!」くらいになるならわりと簡単です。

興味がある人はもっと調べてみて

首都高は翌年にオリンピックを控えた2019年の東京を有機的に縫う都市高速道路です。急造品であるがゆえの複雑な形状と工夫、大都市東京の夜景やバックグラウンドなどを考えながら首都高の構成について調べてみることはとても楽しいですよ。

おおよそ路線の名前や雰囲気を覚えたら、さらに細かく覚えたり、その路線らを接続するジャンクションの名前を把握してみると、いずれはナビ無しで首都高を走れるようになりますよ。

さて、ある程度マップを把握したところで、実際に首都高を走ってみたいものです。が、そのまえに!自動車ドライバーとして必ず出来るようになっておきたいことを押さえておきましょう。

首都高に行く前の運転の基本

これから紹介することは、いずれは難なくできるようになってください。首都高に行く為に必要なスキルですが、首都高だけでなくとも重要で大切です。

道を間違えても普段から焦らない

左に行かなきゃならないところを右に行ってしまった、そんな時も絶対に焦らないでください。焦れば事故を起こし、大事になってしまうかもしれません。「遅れても30分とかだろ」と、ドンと構えている方が、安全にゆったりと、問題なく到着できるものです。

道を間違えても焦らず、「景色いいから遠回りしただけだし」と自分に言い訳をする図太さを持っていてください。

そもそも、ナビを使えばより道を間違える可能性をへらすことができます。

しかし、ナビに従うのを間違えてしまうこともたまにあります。そういうときも、焦らずゆっくり走れるような心の余裕を持っておきましょう。

車線変更は絶対にできるようになっておく

車線変更をするのは絶対にスムーズにできるようになっておいてください。

隣のクルマのおしりに速度を合わせ、ウインカーを焚き、ゆっくり入れてもらって、サンキューハザードを焚く、この一連の動きは難なくできるようにしておきましょう。

車線変更の技術は、合流やジャンクションでの乗り換えや高速道路での通常の車線変更のときに、絶対に必要になります。

車線変更しようとシている車に絶対に道を譲ろうとしない車などはたまに居ますが、譲らないのは道交法違反です。ただ、そういう挙動をする車はだいたい無知だったり頭が悪かったり心が狭くたちの悪いアホが乗っている場合が多いです。昨今あおり運転などが話題に上がりますが、そういった路上トラブルを避ける意味でも、そういう車に通せんぼをされたら諦めたほうがいいですね。

絶対にナビを使う

ナビの音声を聞きながら走行したり、マップの表示に慣れたり、複雑な交差点での3D表示の読み取りに慣れたりしておきましょう。

首都高のマップが頭に入ればナビはいりませんが、多くの人は首都高を走行するにあたってナビを使ったほうがいいでしょう。そういったときに、ナビに慣れてないと意外に手間取ります。

まあ、これはみんな使っているでしょうし大丈夫だと思います。まあいざ首都高を走ってみたら、最初のうちは大変でしょうが、ある程度道を覚えてきたらナビなしで周遊に挑戦してみるのも楽しいものです。

がんばれ

あとは慣れです。タイムズカーシェアでも借りて、補償フル装備でとりあえず走ってみましょう。平日昼過ぎとかの空いている時間をおすすめします。

分からない事がある?質問しよう!