外音取り込みBluetoothイヤホン「WI-SP600N」は人生をどのように変える?

この記事は 2018年10月30日 時点での内容であり現在は状況が異なる場合があります。

みなさんは、使用感のある銀のiPodを握りしめ、中央線が見える西荻のワンルームの一角で体育座りをして、日曜日の夕日が沈みゆくのを眺めながら失恋ソングを聞き涙したことがあるでしょうか。

私はないです。

音楽の楽しみ方

今回はBluetoothイヤホンのレビューをするつもりでありますが、それ以前にもっと重要なことがあるので、説明させてください。

音楽の楽しみ方とは人それぞれであり、その楽しみ方はゴマンとあります。歌詞を楽しんだり、芸術として音楽を楽しんだり、感情移入したり。そういう楽しみ方も良いと思いますが、私のようなミーハー音楽好きの音楽の楽しみ方は違います。

  • BGMとして音楽を聴く

です。

BGM的な聞き方

僕は、少なくとも自分では、楽曲をしっかり味わい楽しんだことはなく、ただひたすらBGMとして、メロディと雰囲気だけを楽しんで生きている人間だと思っております。

日常のそのシーンにかかる、気分にあわせた雰囲気の音楽でったり、単純作業をするときに心のBPMを上げるためだけにかけるEDMであったり。

こういう感覚で音楽を聴いてる人は多いと思います。

WI-SP600Nは、そういう楽しみ方を強く意識させてくれるイヤホンでした。

WI-SP600Nのレビュー

画像は公式サイトより引用

さて、早速イヤホンのレビューをしていこうと思います。

今回の記事のテーマでは音質とかどうでもいいので、1行でまとめます。

  • 音質
    当然のように素晴らしい。SONY製品は素晴らしいことが当たり前になりつつあるから意識しないと素晴らしさに気づけないが、当然のように素晴らしい。しっかりした低音を謳っているだけあって、BassBoostedシリーズほどではないが低音は充実している。無論高音も。ピュアオーディオファンでこれを買う人はいないと思うので、つまり普通の人間なら全員満足できるのではないだろうかという十分な音質です。
  • 接続性
    「接続性優先モード」だと、鉄筋コンクリート造の建物の室内に携帯を置き忘れても、建物を出てから気付くくらいには安定している。
    「音質重視モード」はたまに音が飛ぶので使っていない。無論環境による。
  • フィット感
    耳の対輪に沿う形で配置されたラバーは私が長時間使用するには合わなかったから外して使っている。しかし、短時間の使用なら違和感よりフィット感の恩恵のほうが大きく、悪いものではない。
    一応フィットネスユースも視野に入れているらしく、防滴性能も相まって、ランニングするには最高のイヤホンだな、と思う。
  • 装着の違和感
    まずそこそこ大きいコントロールユニットについて。
    左側についており、Tシャツ一枚で下を向きながら作業するときなどは、コントロールパネル部の重みで左に垂れてくるから鬱陶しい。しかし、シャツを着ている時などは、襟の部分が抵抗となり、それほどでもない。
    次に、首に触れるケーブルについて。
    同様に、Tシャツ一枚とかだと首に当たるので少し鬱陶しい。無論シャツなら無問題。
  • バッテリー
    公称の持ち時間はおよそ6時間らしく、普通という印象。一週間分のTBSの0時台の深夜ラジオを土曜日にまとめて聞くには十分。映画を2本も見ちゃう最高の日曜日のお供にも十分。ただ、一日中音楽を聴いているのは難しい。
  • ノイズキャンセリング
    当然ですがノイズキャンセリングは「普通に素晴らしい」という意味で普通、十分。
    ホワイトノイズやそれに近い音をかき消し、車内や機内や室内で、小さな音量でも快適に音楽を聞くことが目的であり、本当にそのままの意味として十分であります。
  • そのほか
    絡みづらいケーブル素材を使用しており取り回しが楽で便利。
    専用アプリで数パターンのイコライザや設定ができる。

イヤホンとしての総合的な性能としてまとめると、価格は高いが十分高性能で便利で手軽で走るにも映画を見るにも使えるし音も文句ないという、安定的に素晴らしいイヤホンです。

さて、本題に入りましょう。

アンビエントサウンド~外音取り込み~

この機能が本当に素晴らしい。

先程、音楽の楽しみ方の一つとして、人生の日常のBGMとして音楽を楽しむという方法があると紹介しました。

このアンビエントサウンドモードは、そういった楽しみ方を完全に実現します。

アンビエント
サウンドモード
とは

アンビエントサウンドモードとは、つまり「外の音も聞こえるモード」です。

イヤホンについているマイクで身の回りの音を取り込み、それを音楽に混ぜて再生してくれるモードです。

これが、何を実現するのでしょうか。

その”世界”に流れる完全なるBGM」です。

天から脳みそに直接聞こえる音楽、音、ラジオ。

町のガヤガヤがそのまま耳に入ってくる。しかし。

アンビエントサウンドモードは、その一つ上のレイヤーに、音楽を重ねてくれる。

なんと説明したら良いのでしょう。環境音がそのまま聞こえるのですが、その上に「BGMのレイヤー」を敷いて、そこに音楽を重ねて流してくれる。アニメや映画で言えば、まさに、あなたの人生にサントラを追加してくれるんです。

例えば、家事

ラジオを聞きながら家事をするのに、家の中を動き回るわけですから、スピーカーで生半可な音を流すだけじゃぜんぜん聞こえないですよね。

かといって、イヤホンをするにしても、インターホンが鳴ったりヤカンが鳴ったりするかもしれませんから、周りの音が聞こえたほうが良いですよね。

そこで、アンビエントサウンドモードですよ。

宅配便のピンポンの音も、冷蔵庫の開けっ放しを知らせるアラームも、ちゃんと聞こえるのに、その生活音とは別のBGMのレイヤーでラジオを流せる。

もはや、脳みそでAM派を受信しているのと同じ状態です。

例えば、散歩

街を歩くのに、ノイズキャンセリングモードと遮音性を活用してしまうと、よくない。危ないし、閉塞感があって気持ち悪いし、なんか嫌だ。雰囲気が楽しめない。

そこで、アンビエントサウンドモードです。

夜の新宿を歩きながら、金田のテーマのSOLIDSEEKER REMIXを聴いてみなさい、とんでもないから。

WI-SP600Nの低音性能に感謝するでしょう。

そして、完全にそこは、ほんとうの意味で東京オリンピックを控えた東京でしょう。

外音取り込みモードは偉大

この記事でいいたかったことは2つ。

  • WI-SP600Nは、運動するにも映画を見るにも十分優秀なイヤホンである
  • アンビエントサウンドモードは最高に楽しい

これが全てであります。

注意してほしいのは、アンビエントサウンドモードを使用して自転車に乗る・自動車にのるのはやめましょう。外の音を流しているとはいえ、危なすぎます。やめたほうがいいと言うより絶対にいけません。自転車に乗っている時にイヤホンをするのは「私は想像力のないアホです」と自己紹介をするのと同義です。

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XBA-N3・N1用とありますが、おそらく形が同じだと思うので大丈夫だとは思います。不安ならヨドバシなどで確認して買いましょう。僕はヨドバシで買いました。

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